版築壁のある家。半分くらい打ち込みが進みました。
1ヶ月以上前から、合間を見て作っていた材料があっという間に終わってしまい、これからまた材料を作らなくてはいけないので完成は来週後半になりそうです。
千何百年も前から作られていたもっとも原始的で強固な壁の築造方法です。世界中で多少の違いはあれどこの版築壁が作られているというのは、地元の土を使って、原始的な方法で作ることが出来るからでしょう。
時間やお金などいろんな制約のある現代では難しいことが多いですが、これからも残していきたい景色を作ってくれることは間違いないでしょう。
現在、残っている素晴らしい建築物、庭園、技術というのは、先人が苦労に苦労を重ねて作り上げてきたものの中で優れたものだけが後世に受け継がれてきています。
もちろんいろんな事情から優れたものも壊されてしまったものはありますが、どれほどの努力や失敗を積み重ねて現在に受け継がれてきているのかということを考えるだけで、現代においていろんな素晴らしいものを見聞き出来ることに幸せを感じ、感謝します。
何をするにも過去の偉大な歴史の積み重ねの上に、現代は成り立っているのですね。
特に、街が家が景色が軽くなっている昨今。大事に残していきたいな!と思っていただけるものを、コツコツと作っていきたいものです。