三楽 sanraku 造園設計・施工・管理 樹木樹勢診断・治療

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2009年 05月 30日

樹木治療

最近、樹勢回復や樹木治療のお問い合わせを沢山いただきます。
そろそろ害虫も出始め、消毒のご依頼もいただくことが多くなりました。

たいがいの毛虫などの食葉性害虫が葉を食べつくして丸裸にすることは稀です。アメリカシロヒトリは別ですが・・・。人間が手入れと称して樹木をバッサバッサと切ることの方がよっぽど樹木に与える影響は大きいのです。枝葉を半分にするなんてことは害虫には出来ません。
多少我慢出来るなら、おおらかな気持ちで食べさせてあげたいぐらいなのです。

しかし、度々このブログでも紹介している、カツラマルカイガラムシの被害は最近とても深刻です。
某大学で樹勢回復の診断にお伺いした時、おかしな枝枯れを起こしているシナノキを発見しました。
なんと27本中16本が被害を受けて、かなりの枝枯れを起こしています。

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写真では判別しにくいですが、枝が鮫肌状にただれていますが、これがカツラマルカイガラムシです。
吸汁性害虫で樹液を吸って、枝を枯らしてしまいます。
進行すると樹木自体も枯らしてしまう恐ろしい害虫です。
これからの時期産卵し、また爆発的に増えてしまいます。
付着した枝を剪定し、カイガラムシをこそぎ落とし、スプラサイドを散布するしか、今のところ対応策はなさそうです。
現在確認出来ているカツラマルカイガラムシの好む木は、シナノキ、クロモジ、エゴ、アオハダ、ツリバナマユミ、ジューンベリーです。注意して見てください。
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by sanrakugarden | 2009-05-30 16:30 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 05月 28日

リフォームガーデン

本日、リフォームガーデンが完成しました。
改築時に庭の一部が寸断されてしまい、移植された木は現在のお住まいの間取りを考慮して植えられたものではないので配置がバラバラでした。敷地に高低差が出来てしまったため、お庭の中に高低差を吸収出来る段をつくり、フラットなスペースを大きくとりました。そのために木を移植して配置を変え、大きな石を搬出しました。
今後ペットを飼う予定があるのでもっと広く、使いやすくするためのリフォームです。

施工前
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施工後
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街中で隣家との距離も近いため、目隠しも重要です。背の高いウッドフェンスが風に押されないように補強の控え柱を兼ねて物干しを作りました。

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リビングに差し込む夏の強光を防ぐためにパーゴラを作りました。夏はヨシズを乗せてもらえば室内の温度を2~3℃下げることが出来ます。建物に付随してつくることで、パーゴラ下がペットの居場所になってくれれば、日陰で家族の声も聞けて、安心して過ごせるスペースになってくれるはずです。

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生まれ変わったお庭が家族の暮らしをもっと豊かなものにしてくれることを願い、打ち合わせから工事完了まで様々なご配慮を頂いたお客様に感謝です。ありがとうございました。
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by sanrakugarden | 2009-05-28 16:34 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 05月 25日

花壇植え込み

土曜日は施工中の現場に行く前に、年間管理をしているお宅2件の花壇の植替えをしてきました。
久しく花を扱っていないのですが、洋風の花の植栽もたまにやると面白いものです。
寒い信州ではあっという間に春のお花から初夏のお花に移り変わってしまいます。
そこで、秋は寒さに強く春先まで咲くお花や球根類を植え込み、この時期に暑さにも強く、秋口まで咲いてくれるお花に植え替えます。
花苗は植え込んだ時は花も少なく貧弱ですが、成長して綺麗になっていく姿を見るのは嬉しいものです。

今年は暑くなるような気もするので、ホワイト&ブルーの花の寄せ植えとしました。

アズーロコンパクト(青)、スクテラリア(青)、アスチルベ(白)、インパチェンス(白)、ヘリクリサム、ペンタス(白)、ユーホルビア ダイヤモンドフロスト、ミリオンベル(白)、バーベナ リキダ(青)です。

もう1軒は写真を撮り忘れました・・・

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by sanrakugarden | 2009-05-25 04:29 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 05月 20日

樹木移植

新しい現場に着工しました。
亡くなられたおじいさんが植えられた木を大事に移植して、新しくお庭を作っています。
近頃は移植するより伐採して新しい木を植えたほうが安くなる時代。
それでも、木を大事にしたいというお客様の気持ちはとても尊いし、施工する我々も嬉しく、気が引き締まる想いです。時代を越えて繋がるものに関われる幸せです。
お子さんが大人になった時に、この木はおじいちゃんが植えたものなんだよ。と伝えることが出来るということは素敵なことです。

剪定、芽摘みをして移植をしました。梅雨に入る前までは水管理も大切です。
なんとか命を繋いでくれればいいのですが!

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by sanrakugarden | 2009-05-20 07:05 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 05月 19日

こぶ病

毎年恒例の赤松の芽摘みも終盤となりました。
10年以上面倒をみさせてもらっている木に大きな瘤があります。
こぶ病という病気です。こぶより先が枯死してしまいます。
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真ん中辺の枝が急激に太くなっているのがお分かりになるでしょうか?
拡大するとこんな感じです。

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面白い生活環をもっています。
4月から5月にさび胞子を噴出させます。拡大写真の黄色い部分がそうです。
このさび胞子が感染を拡大させるのですが、6月頃には夏胞子となり、クヌギ、ナラ、カシワ、クリなどの中間宿主に移り夏を越します。
そして冬胞子を形成し9~10月にまた松に戻るのです。

そのため、大事な松の周りから中間宿主となるナラ類をなくせば、こぶ病の伝播がなくなるのです。
胞子の飛散範囲は2kmということなので、ちょっと難しいのですが・・・
9~10月中間宿主から松への移行時期の薬剤散布も有効ですが、羅病してしまった枝は治療が出来ないので切るしかないのですが、ここまで大きくなってしまったものは切ることによる腐朽病害の感染のほうが恐いので様子をみています。

植物やそれにまつわる菌類とのかかわりもとても興味深いものがあります。
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by sanrakugarden | 2009-05-19 07:16 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 05月 16日

小路のある家09

昨年施工させていただいた小路のある家でナンジャモンジャの木に花が咲いたというご連絡をいただいて
見に行ってきました。
白く粉雪がかぶったようでとても美しい花です。
モクセイ科のヒトツバタゴ属で愛知県、岐阜県、対馬にだけ自生するという珍しい木です。
木姿も花も美しい注目の木です。大きく木陰を作ってくれるのでお庭に1本あると楽しみが多いですね。

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カンボクも花を咲かせてくれました。花も実も紅葉も綺麗で茶庭にも植えられる木です。
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なにより嬉しかったのは、お客様が本当にお庭を愛してくださっていること。樹木も草花も細やかな気配りのおかげでとてもイキイキしています。人が手を施したものは最後まで人が手を入れてあげなければ健康を保つことは出来ないと思うのです。
こうして、自分が作った時よりも美しくなる庭の姿を見れるのは本当に幸せです。
小路も素晴らしい雰囲気になってきました。
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by sanrakugarden | 2009-05-16 08:25 | 植物について | Comments(0)
2009年 05月 12日

ETC割引

知り合いから面白いことを教えてもらいました。

松本から高速道路に乗って岐阜県土岐市から東海環状自動車道~東海北陸自動車道を経由して白川郷を通り北陸自動車道で上越から長野自動車道を通り、松本ICをひとつ過ぎて塩尻北で降りるまで(長野・岐阜・石川・新潟・長野を一周する)一度も高速を降りずに走ったらいくら料金がかかるか試したそうです。

さて、問題です。いくらかかったのでしょうか?













答えは ¥200(松本から塩尻北までの通常価格の半額)だそうです。
大いなる好奇心に拍手!
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by sanrakugarden | 2009-05-12 22:55 | Comments(0)
2009年 05月 11日

じゃがいも君

家族みんなで連休中に出来なかった畑仕事!松本一本ネギとジャガイモ、とうもろこしの植え付けです。
次男は初めての裸足で土あそび。不思議な感触に大泣き・・・
暑くなってきたから、家に帰って息子たちは髪の毛切られて新ジャガに!

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by sanrakugarden | 2009-05-11 21:08 | 遊び | Comments(0)
2009年 05月 07日

繋ぐ

庭ってなんだろう?永いこと、自分の仕事である庭を作るということに疑問をもっていました。

植物や石、自然界にとって人間は必ずしも必要ではありません。
むしろ現代においては欲にまみれた人間などいないほうが、自然界はうまくまわっていくでしょう。
こんな言葉があります。
『親は子をつくり、子は親をつくる』また『人は自然をつくれないが、自然は人をつくる』

先日も山歩きをしていた時のことです。山奥でめったに使われることもなくなった場所で人間の作った巨大な建築物や道路が草木や土に覆われ自然の中に飲み込まれようとしているのです。
そう!ほうって置けば、人間の作ったものなんて、どんなものでも人間が手を入れなければ自然に還ってしまうのです。それほどまでに自然の懐は深い。たかが人間が自然と対峙するかのような構築物を作り始めてから100年ほどのことです。それまでは自然に逆らわず、寄り添うようなものではなかったでしょうか?
昔の人は地域に永く根ざした樹木の枝ぶりを見て、風を知り、陽を知り建物の配置や向きを決めたと言います。

だからこそ人間は心の安らぎを求め身近に心を癒してくれる自然の植物や石を人工物の周りに配するのでしょう。
家庭という言葉も家と庭があっての住まいということになるのでしょうか?人工物である住宅や建築物だけで雨風がしのげればいいという時代は遥か昔です。その時代はまさに自然と共生し、また自然は脅威でもあったはずです。
時代を遡れば権威の象徴としての庭という形も長い間ありました。それは神の宿る場所として神社・仏閣との関わりも大きかったでしょう。もちろん今もそのような形もあります。お金持ちの方々は・・・
戦後まではごく限られた人々が楽しむことの出来た限られた芸術でもあったのです。

「庭って人間にとって必要なの?」「自然に勝るものなど作れるのか?」「自然の中にちょっとだけスペースを分けてもらって家を建てたほうが、自然の造形を模倣するよりいいのでは?」
などと、自然に近い造形を求めれば求めるほどに、自分の仕事に疑問を感じてしまうのです。
「庭ってなんだろう?」

それでもどうしたらいい庭が作れるのだろうか?お客様が喜んでくれて、心地よい時間を過ごし、お客様や建築と共に成長し時間を経て美しくなっていく。そのような庭が次世代にも引き継いでいってもらえるものであったら作り手である我々にとっては至上の喜びです。そのような気持ちでお庭を作らせていただいています。

そんなある時、「繋ぐ」「繋げる」という言葉が不思議と頭に浮かんで来ました。

そうか!「俺の仕事は繋ぐことだ」。胸に落ちた瞬間でした。
「自然と人間との架け橋」であり「植物と人間とを繋ぐ役割」
自然や植物の素晴らしさを庭を通じて伝える。それが植物に興味を持ってもらうきっかけになってくれれば。

小さいことではあるけれど、それが人を繋ぎ、家を繋ぎ、街を繋ぎ、自然に繋がる。
それは「内なるものと外を繋ぐもの」であるかもしれません。

「技術や精神の伝承」古く口伝や本で伝えられてきた庭に関する技術や精神性の多くは、過去の偉大な造園家や職人の言葉(言霊)となり私にも伝わりました。それを、自分の役割として周りに伝えていく。次の世代に伝えていく。それも繋ぐことだろう。

そして、庭が人や建築、植物、生き物を繋ぐ場所であって欲しい。そんな繋ぐ場所を作りたい。
形(器)を整えることにはあまり意義を感じません。

「一燈照隅、万燈照隅」一隅を照らす仕事をしていきたいと、「雨上がりの夕方に」想うのでありました。
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by sanrakugarden | 2009-05-07 16:44 | Comments(0)
2009年 05月 05日

ガーデンデザイン

連休は椎間板ヘルニアの養生をするため、どこにも行けないので、もっぱら打ち合わせや測量、図面の作成をしています。
ようやく仕上がった図面を持って、今週末打ち合わせです。

現場を見て、お客様の要望をうかがった時点で大まかなイメージは湧いてきます。
しかし、その後どうやってそれを形にするか?どの素材をつかって、どうやって表現するか?が思案のしどころなのです。

今回のプランでも、新しい施工方法にチャレンジします。
なんとか実現したい!

お客様の要望を超えるもの、自分を高められるもの、そして予算の中で工夫をして納められるもの。
そのバランスを取れるものが出来れば最高なのですが。

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by sanrakugarden | 2009-05-05 11:48 | 仕事日記 | Comments(0)