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2012年 05月 31日

奈良井宿

奈良井宿で今年最終の赤松の手入れ・芽摘みにお伺いしました。

江戸と京都を結ぶ重要な街道「中山道」69ある宿場のうち、木曽にある11の宿場のひとつです。
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「古都保存法」が1966年に制定されその後、全国各地で住民による町並み保存運動がおこりました。1967年に長野県南木曽町妻籠宿で始まったこの取り組みは、最初に住民自らが地域社会のあり方を問い、失われて行く歴史的建造物や町並みの保存に立ち上がった。これ以降、倉敷川
畔保存委員会(1968)、川越郷土保存会(1969)、奈良井宿保存会(1969)など全国に歴史的な町並みを保存する母体が出来、1974年の全国町並み保存連盟の結成へとつながっていったそうです。

上町は漆器、
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下町は木工の職人街。
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中町は今で言う官庁街(宿、問屋など)。上町・下町は間口1間半から2間、中町は5間から7間以上の古い建築がずらりと並びます。
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NHKの朝の連続ドラマ「おひさま」のロケ地でもあります。

中町にある旧家で今年から手入を任された赤松は樹齢200年の古木。
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樹皮は岩のようです。

樹齢の割りに小さめに仕立てられたこの赤松は代々欠かすことなく、毎年手入をされてきた証でもあります。この木を守られてきた地元の庭師さんが高齢になられ、後を任せていただきました。
今まで何人の当主、庭師によって守られてきた松でしょう?
責任をもって次の世代に受け継いでいきます。
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明日から始まる「奈良井宿場祭」、「木曽漆器祭」になんとか間に合いました。
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明日からしばらく、山梨県に桜の治療に行ってきます。
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by sanrakugarden | 2012-05-31 21:19 | 庭木手入 | Comments(0)
2012年 05月 24日

赤松 五葉松 芽摘み

まだまだ、赤松・黒松・五葉松の芽摘みが続きます。
松の手入れをすると松ヤニで手が荒れてササクレます。親指から中指までは芽をむしるのに手袋が出来ないため、軍手の指先を切り落とし、爪の周りだけテープの絆創膏を貼るのが今のところ一番効率良さそうです。

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木に登っていると、樹皮にはいろんな卵や虫が。害虫も益虫もいろいろです。(人間の勝手な分類ですが・・・)
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テントウムシの卵
アブラムシを大量に食べてくれるので、大事に残しておきます。

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樹皮が剥がれてくるのは松が健康で肥大成長している証。
どこに力がかかっていて、どこが成長しているかが?良く分かります。
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樹皮を綺麗にそぎ落としてあげると、樹皮の美しさばかりではなく、害虫の駆除や卵の駆除も一緒に行えます。害虫と益虫のバランスがとれてきたためここ10年は消毒なしでも目立った被害はありません。
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ようやく大物の姫五葉松の芽摘みが終わりました。
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芽摘みにはキリバシが最適です。
通常使うサイズより小ぶりに打ってもらったキリバシ。
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右が「大覚寺の野中 鉄治郎氏」の通常サイズ。左が京都市南区の鋏鍛冶、「先代の安広」さんの小ぶりサイズのキリバシです。
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小ぶりのキリバシは鋏を手の中に収めたまま、芽摘み、葉むしりの作業が出来るため格段に作業効率が良いです。
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毎年芽摘みをしている五葉松は葉が短く、芽が細かく分岐しているので、そのまま芽を伸ばすと大変混み合ってしまいます。
鋏を入れて、枝を抜き、芽数を整えて、芽を摘んでいきます。
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写真の上部が作業後、下が作業前。

京都での修行を終えて松本に帰ってきて、初めて剪定の仕事を任せてくれたのがこちらのお客さんでした。
専業農家の傍ら、盆栽を数百鉢そだてる数寄者でした。
庭木が好きな方でも、姫五葉松まで芽摘みをさせてくれる方はそうはいません。

今はお年を召され、盆栽はすべて処分され、残ったのは16年前に手入を任せていただいたお庭に残る植木だけです。
今日もおじいさんは朝から夕方まで、不自由になった足を引きずって、カートに腰を掛け、一日中剪定を見てくれています。
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「いい松になったなぁ」しみじみとおっしゃいます。

「俺が死ぬまでは頼むなぁ。あとはどうなるかわからんけど・・・」
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by sanrakugarden | 2012-05-24 21:58 | 庭木手入 | Comments(0)
2012年 05月 21日

うちにわ そとにわ その後

昨年11月に竣工したstudio aulaさんの設計監理の住宅「うちにわ そとにわ」に芝の一部補修にお伺いしました。
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残念ながら信州での秋植えの芝はやはり厳しかったようですが、木々は豊かな葉を茂らせ、草花は咲き誇っていました。

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格子が適度な遮光と半日陰のような空間を作ってくれるため、「うちにわ」の草花はイキイキとしています。

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季節が移ろうたびに、様々な表情を見せてくれそうで楽しみです。
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by sanrakugarden | 2012-05-21 21:32 | 仕事日記 | Comments(0)
2012年 05月 20日

長野市、北野美術館で行われた、第13回 北野ゼミナール中田勝康氏講演会「日本庭園は芸術と言えるか ~作庭家・重森三玲の奥義に迫る~」に参加してきました。
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日本庭園の歴史を踏まえた庭園観、重森観を興味深く拝聴しました。

北野美術館は吉村順三の設計、重森三玲作庭。
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巨匠の共演ではありますが、庭園の背景である山並みとの間に住宅が建設され、本来目指していた姿というものは失われつつあります。
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by sanrakugarden | 2012-05-20 07:48 | 想い | Comments(0)
2012年 05月 16日

赤松 芽摘み

今年も春の芽摘みのシーズン到来。例年より1週間から10日遅れです。
芽が出揃って、硬くなる前に行わなければいけないので、スケジュール調整が大変です。

混みいった芽や枝をはずしながら、良い芽を残し、高さや密度を揃えて指で折っていく作業です。

松に限らず、昨年の手入れの結果が今年の萌芽に現れてくるので、テストの採点を受けているような気にもなります。

昨年は意識して芽数を増やし、栄養状態の回復に努めたので、良い芽出し。
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頭頂部にピンクの花。これが赤松の雌花。(受粉して松ぼっくりになる)

こちらが雄花
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松は雌雄同株なので1本の木に雄花も雌花も咲きます。

これからの時季、松本平は赤松の花粉でフロントガラスがまっ黄色になるほどの花粉が飛び始めますが、今年はスギ花粉も少なかったように、松の花粉も少なそうです。

新芽の下の方に咲く、この雄花。この花の咲く量によっても樹勢が分かります。
やはり弱っていると花をたくさん付けて、子孫を残そうという意識が働くので、弱っている木ほど花数が多くなるのです。
弱っている木は、芽摘みをして再萌芽を促すとそれだけ体力を使うことになるので見合わせ、葉を茂らせて栄養状態を良くしたたほうが良いと思います。

しばらく松の手入れが続きます。
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by sanrakugarden | 2012-05-16 07:10 | 仕事日記 | Comments(0)
2012年 05月 12日

ろじとろじのいえ 竣工

studio aulaさん設計監理の住宅「ろじとろじのいえ」が松本市で竣工しました。
当初は予定になかった庭工事を、お施主さんが費用を捻出してくださり、この家のコンセプトでもある「そとろじ と うちろじ」を植物で繋ぐことが出来ました。

全景
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大きなシャラ(夏椿)、カツラの株立、アオハダ、ビバーナム・スノーボールが玄関前を彩ります。
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そとろじ
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「そとろじ」の完成形はこれからです。
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「うちろじ」地窓から
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日陰にある植栽スペースです。

日陰に強い植物を露地とは言え「和風」になり過ぎないように葉の大きな植物を色や形の組み合わせで植え込みました。
カシワバアジサイ、ヤマシャクヤク、ヤグルマソウ、ヒューケラ、ルイヨウボタン、ギボウシ、ツワブキ、ツタカラクサ、ハラン、ヤブレガサ、ゲラニューム、ヒメシャガ、タイツリソウ、キチジョウソウなどです。

うちろじから外を眺めるとモミジ。
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階段を登ると先ほどのモミジ。
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バルコニーから
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うちろじの外から
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ガレージの奥に背景となるカツラの株立
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2階のセカンドリビングから見るカツラ
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住まう人の暮らしとごく近い距離感で共に暮す植物たち。
うちとそとが心地良く繋がったこの家で
ご家族との新たな暮らしを見守っていってくれることでしょう。

この家の持つ空気感が僕の写真では伝わらないのが残念です。

素敵な仕事の機会を与えてくださった、お客様、studio auraさん、時遊館さん、職人のみなさん。
ありがとうございました。

精一杯やりきった後の爽快感が次の仕事への大きな力になります。
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by sanrakugarden | 2012-05-12 12:05 | 仕事日記 | Comments(2)
2012年 05月 09日

子供たち

連休中の合間の子供たち。

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大きくなったなぁ。ささやかだけどこの上ない幸せを感じました。
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by sanrakugarden | 2012-05-09 18:38 | 想い | Comments(0)
2012年 05月 09日

いよいよ下草植栽

studio aulaさん設計監理の松本市の住宅、「ろじとろじのいえ」がいよいよ5月12日、13日にオープンハウスを迎えます。
現場は最期の追い込みで職人さんがひしめき合っています。
現場の様子はアウラさんのブログからどうぞ

皆さんのご協力をいただいて足場を撤去していただき、大きな木は業者さんがお休みの連休中に植えてしまいました。
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毎年ゴールデンウィークと重なって、竣工間近の現場が山場を迎えるのですが、機械や材料の段取りが本当に難しいです。今年も何とか乗り越えることが出来ました。

いよいよ明日から最終の仕上げの下草植栽。楽しみです。
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by sanrakugarden | 2012-05-09 18:32 | 日々 | Comments(2)
2012年 05月 02日

樹木運搬

5月2日は午後から雨の予報。

急遽予定を変更して、「ろじとろじのいえ」の樹木運搬をすることにしました。

新芽が芽吹き始めた樹木はとても繊細です。風除けの寒冷紗をかけて運搬しても、若葉はすぐに痛んで黒ずんでしまいます。

この雨は恵みの雨。
雨の中の運搬なら葉の傷みを最小限にして運ぶことが出来ます。
樹木への負担を出来るだけ少なくしてあげるのが我々の仕事。


広い枝張りのネムノキを車に積載出来るように枝を枝折ります。
レバーブロックを使って、枝の泣く音を聞きながら、折れないギリギリまで枝折っていきます。
作業前
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作業後
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ロープでくくり直して、レバーブロックを外して積み込み。

それでも道路交通法ギリギリの幅と高さでなんとか積み込み、運搬出来ました。
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荷を下ろして、とんぼ返りで高木も積み込み・運搬。
おおかたの樹木を運び込みました。
いよいよ雨があがれば、4日から植栽です。
皆さんのご協力で作業を進めていただき、足場が外れる段取りをしていただいたおかげです。
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by sanrakugarden | 2012-05-02 21:56 | 仕事日記 | Comments(0)
2012年 05月 02日

石 配達

東雲色の家でお客さんがDIYで自然石の敷石をしてくださることになって、配達にお伺いしました。
石山で踏み面が平らになる石を選んで、2t車1台分。
かなりの量です。ゴールデンウィークは石三昧ですね。
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庭作り・植栽など、三楽で請け負わなくてもDIYのお手伝い、材料調達、配達など、出来ることは何でも喜んで致しますのでお気軽にお問い合わせください。


クリーピングタイムも咲き始め、メグスリノキも芽吹き始めました。
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3月竣工の塩尻町の家。
アオハダやナツハゼが芽吹き始めました。
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新緑がとても綺麗です。
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by sanrakugarden | 2012-05-02 21:48 | Comments(0)