2011年 01月 18日
樹木は幹が傾斜したり片枝だったりして地上部の重心が根元の幹心の真上からずれると「あて材」を形成します。強度の減少や材の変色などが内部で起こっています。 面白いのがあて材の出来る箇所は針葉樹は負担のかかっている場所。落葉樹はその反対側に出来るのです。切断面の写真があればいいのですが、ないのでまたチャンスがあれば撮っておきます。 よく分かるのは、この赤松。 幹の下側が皮がはがれて、活発に成長していることが分かります。そう!ここが一番負担がかかっているために、木がそこに力を入れるために生長して皮がはがれるのです。 それに対して、上側は幹肌が黒く、はがれた形跡がありません。 これが落葉樹になるとあて材が出来るのが反対になるのです。このことを引っ張りあて材。 針葉樹のことを圧縮あて材と呼びます。 根の動きもこれと同じ働きをします。植物の力ってスゴイ。 #
by sanrakugarden
| 2011-01-18 21:47
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2011年 01月 15日
普段愛用しているノコギリは岡恒の折りたたみ式ノコギリ。 金具なしで折りたたみの操作が楽で、いまだに目立ての出来る刃というのがその理由。 他にも中型、大型のノコギリと3種類くらい使います。 自分の力を使って挽くノコギリは、やはり仕事が丁寧です。 ちなみにチェーンソーを使った仕事は仕事までも粗く見えてしまう。 使い捨ての替え刃式が多くなったノコギリですが、自分の道具を大事にすることは、仕事を大事にすることに繋がると思います。 自分の想いのこもる時間、場所、道具を大事にしていきたいと思います。 #
by sanrakugarden
| 2011-01-15 22:57
| 仕事日記
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2011年 01月 12日
お寒い日が続いております。 当地、信州松本では最低気温が氷点下10℃前後、最高気温も0度から2,3度という日がずっと続いてます。 寒がりな上に、ここ数年は足の血行も悪いので、靴用ホッツカイロを入れても足の感覚が全くなくなって家に帰る頃にはカチンカチンに・・・ 暖かい家族の出迎えと子供達の元気な声に「ホーッと」することで心が温まります。 2人の悪ガキをまずはお風呂に入れて、3番目を入れると3回に2回はウ○コ風呂。ウ○コをすくいながら3人お風呂に入れると体もあったまります。 最近夫婦でハマっているのが生姜。買い込んであるのです。 薄くスライスして干したり、擦ったり、いろんな料理に入れて体を温めます。 いろいろ試してみましたが、やはり干して使うのが一番効果があるようです。 今夜は8年古酒の紹興酒。 暖めた紹興酒に生姜をたっぷり入れて、気に入った器で食前酒。 寝る前は生姜紅茶。寝床には湯たんぽ。 どうも子供の風邪をもらったようなので今夜は早めに寝るとしますか。おやすみなさい。 #
by sanrakugarden
| 2011-01-12 21:52
| 遊び
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2011年 01月 11日
「正月は正しい月と書くわな、過ぎ去った年は忘れて、初心に戻ることや。 そして、正しい月には、正しいことを考えることが大切や」 松下 幸之助氏の言葉です。 皆様から頂いた沢山の年賀状を見ながら、10年後はみんな何をしてるのかなぁ?あいつは大丈夫かいな?なんて考えながら、ふと、自分の10年後、20年後はどうしているのだろう?って考えました。真剣に。そう!オレはどこに行きたいんだ? 「三楽」って舟はどこに向かうのか?と。何に向かって努力するのか? 体は動いているかな?何歳まで現場に出れるんだろう?このままの仕事の仕方でいいのか? この4年間は日々のことに夢中で、先のことを考える余裕がなかったのかも。だからこそ先のことを考える心のゆとり?が出来たことに感謝しなければいけません。 そうだ!こんなことしたかったはずだ。 あんなこともしたい。あれもやらなきゃ! 大きな目標が明確になってくると、現在の自分の位置と問題点が明らかになってくる。 問題点が大きすぎて、腰が砕けそうになる・・・ そうだ!誰も邪魔はしていない。壁は自分が作っているだけだ。と自分を励ます。 もっともっと「いい庭を作れるようになりたい」。 #
by sanrakugarden
| 2011-01-11 21:22
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2011年 01月 10日
京都からの帰り道、木曽石が産地の山を越えて反対側、岐阜県中津川市周辺で産出するとの話を聞いていたので寄ってみることに。 見つけられないでいると、看板に蛭川の標識。 蛭川石といえば良質な花崗岩の産地。そういえば「一景さん」が庭つくりで使われていた石もこの辺で採れる石だったなぁと散策開始。 蛭川周辺の業者で作る岐阜県花崗岩販売協同組合があるそうです。 1月5日にも関わらず三好石材さんへ急襲。 蛭川はどこを掘っても石がゴロゴロ出てくるほどの石の産地。 白にサビの入った綺麗ないろです。大きな塊が採れるのも魅力。 こちらは鳥居用に切り出したそうです。 石の加工法もいろいろ教えていただきました。 通常、ドリルで石に穴を開けて、矢を入れて石を割るとドリル跡が円筒の半割状に残ります。 ドリル跡を少なくするために特殊な矢で石を割るとこんな感じ 道具はエアーのノミと鉄筋を加工して作る矢(どちらも鍛冶屋で特注するそうです) 1つの石から割肌や自然石の面を沢山採れて、なおかつ見栄えも良い! いろんな使い方が想像出来ます。 他にも間知石や燈篭、その他加工品、こちらの要望に応えた加工もしてくれるとのこと。 問題はこの先。どこの産地でも言えることだが、石が売れなくなって60もあった原石を山から出す業者は現在6~7社。高齢化、産業の縮小が進んでいる。 中国などの安い石材、加工に押されて需要が激減したためという。 ちょっと待てよ。これって日本の木材にも言えること。 高度成長に伴い、所得も上がったが労働賃金も上がった。国内の資源はあるのに、人件費が高いため外国から安い木材、石材、食料、いろんなものを輸入した。 そのおかげで外国の自然を壊し、日本の森も荒廃した。 その当時はそれが良しとされていたものが、検証を重ねるとトンデモナイことになっていることはよくあること。今現在正しいと思ってやっていることが、後世からみて優れていたかは分からない。 庭だってその当時、みんなが良かれと憧れた、蹲と燈篭の庭や京都風?の新興住宅地への庭つくりや公共工事は、今となっては庭師の受け継ぐべき伝統や地域の景色、技術や創意工夫を大きく妨げることにもなった。 効率優先の住宅を量産することで仕事の多くは住宅メーカーに奪われ大工さんの誇りや気概は大きく損なわれた。保護することで体力をなくした日本の米農業。 その場面、その場面では非常に見えにくいが、どこかで大事なことを置き去りにしてきた結果なんだと思う。 大事なことは何か?もう一度見つめなおす時期がきていると思う。 我々庭師も材料を供給してくれる、生産者さん、石屋さん、材料屋さんがいなくなったら困ってしまう。良いものは良い!と自信を持って主張するために勉強をし、材料を選択し、自ら図面を引き、素材の良さを伝える技術を磨かなければ、業界が尻すぼみになってしまう。 三楽の「三つを楽しむ」はいろんな意味があるけど、仕事において大事にしたいことは、「作る人が考え、考えた人が作り、作った人が管理していく」ということ。 お客様あってのこの仕事。お客様に良いものを買って頂く為には、眼を肥やしてもらうこと。 眼を肥やしてもらうためには、良いものを作り続けること。 良いものを作るために、その業界が切磋琢磨して盛り上げていくこと。 良い循環を作り出すために我々若手がもっと頑張らねば! #
by sanrakugarden
| 2011-01-10 10:24
| 仕事日記
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