人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三楽 3LUCK 造園設計・施工・管理 樹木樹勢診断・治療

gardenplan.exblog.jp
ブログトップ
2010年 09月 07日

年間管理

今日は安曇野市穂高有明の別荘管理。早朝に出発して川石の材料探しに。
年間管理_c0112447_18444128.jpg

いい石が見つかりました。

機嫌良く別荘の年間管理へ。年に2回掃除や庭木の手入れ、草引きなどの作業をさせてもらっていますが、秋に訪れると草が茂ってしまいます。元は林を切り開いた場所だけに、適度な湿度、木漏れ日、落葉。草に混ざって1年生の苗木がどんどん育っています。こうやって自然の姿に還っていくのだなぁと改めて自然の力を見せてもらいます。
年間管理_c0112447_18495419.jpg


以前も紹介しました、生垣の手入れは打ち鎌を使います。両手バサミの3倍以上早く手入れが出来ます。
年間管理_c0112447_18493615.jpg

修学院離宮の大刈り込みを剪定するときに使用するのですが、使い勝手がいいので手放せません。
島根の強面の友人樹木医も築地松の刈り込みに使用するそうです。
年間管理_c0112447_18513550.jpg

左は京都カネブン 成瀬農機具製 右は重春刃物店
僕はどちらかというとカネブンさんの打ち鎌のほうが刃が固くて使いやすいです。

最近は生垣の刈り込みも電動やエンジンのバリカンを使う庭師さんもいらっしゃいますが、ありゃイカン。切り口を潰しながら切っていくようでは芽吹きも悪いし、何より木が可哀想。
切れる刃物でキレイな切り口にしてあげることが何より大事です。
そして、使わなくなる技術は衰えるもの。たとえ生垣でもわずかな凹凸も太い枝を切り戻してあげたり、込んだ枝や枯れ枝を抜きながら、木の特性を見ながら微妙な力加減、按配をしながら剪定していかなければ素人仕事と一緒。何より太い枝をバリカンでは刈れないので、切りやすい柔らかい新芽を毎年切っていることでドンドン生垣が高くなり厚くなっていってしまいます。
毎年同じ高さ、幅までしっかり刈り込む。年2回の刈り込みが理想です。

上離宮御成門下から大刈り込みを見る
年間管理_c0112447_1952430.jpg

隣雲亭から大刈り込みごしに浴龍池を見る
年間管理_c0112447_1963468.jpg


by sanrakugarden | 2010-09-07 19:07 | 仕事日記 | Comments(2)
Commented by さくらや at 2010-09-09 01:19 x
今日は、雨で、長柄の鎌に、柄をつけました!
柄の材料はネズミモチです!
ミハラさんの鎌のタイプも使ってる方がいらっしゃいますね!
大抵のは、登鎌の小型版ってかんじのですかね!
築地松職人さんのほとんどは、鍛冶屋で打ってもらってますね!
生垣に僕もこれでやってみるかな^^;
Commented by 三楽 at 2010-09-09 19:01 x
築地松職人がいるんですか?さすが出雲。
柄の短い鎌があれば便利なので、僕も作ってもらおうかな?


<< 小さい秋      ウッドフェンス工事 >>