短い夏休みも昨日で終わり、今朝は雨の始業式。
寝坊して、久しぶりの学校に行きづらい長男。朝食もなかなか進まない。
時間は刻々と過ぎ、近所のお兄ちゃんが迎えに来ても食べ終わらない。
「遅刻してもいいから全部食べなさい!」の声に泣き始める。
食べられない、行きたくない、遅刻する。彼の頭の中はパニック・・・・
すでに学校は始まる時間になって泣きながら完食。
キツイ雨の降る中、重たい荷物を持って傘をさしながら、せかされ登校。
心配で心配で、隠れて彼の後ろを追う。
家の陰で涙を拭きながら、トボトボと歩き出す。
胸が締め付けられる想い・・・「ガンバレ」と心の中で声をかける。
振り向きもせず、すでに始業式のため体育館へ向かう生徒達のざわめき立つ校舎へ入っていく。
「よく頑張ったね。強くなったな」。胸の痛みと彼の成長を逞しく思う複雑な気持ち。
家では心配していた妻もこらえ切れず涙。
親も子どもも成長させてくれた雨の始業式。
自分に対して厳しい姿勢で接してくれた親や恩師、先輩の顔が浮かんできた。