今年も春の芽摘みのシーズン到来。例年より1週間から10日遅れです。
芽が出揃って、硬くなる前に行わなければいけないので、スケジュール調整が大変です。
混みいった芽や枝をはずしながら、良い芽を残し、高さや密度を揃えて指で折っていく作業です。
松に限らず、昨年の手入れの結果が今年の萌芽に現れてくるので、テストの採点を受けているような気にもなります。
昨年は意識して芽数を増やし、栄養状態の回復に努めたので、良い芽出し。
頭頂部にピンクの花。これが赤松の雌花。(受粉して松ぼっくりになる)
こちらが雄花
松は雌雄同株なので1本の木に雄花も雌花も咲きます。
これからの時季、松本平は赤松の花粉でフロントガラスがまっ黄色になるほどの花粉が飛び始めますが、今年はスギ花粉も少なかったように、松の花粉も少なそうです。
新芽の下の方に咲く、この雄花。この花の咲く量によっても樹勢が分かります。
やはり弱っていると花をたくさん付けて、子孫を残そうという意識が働くので、弱っている木ほど花数が多くなるのです。
弱っている木は、芽摘みをして再萌芽を促すとそれだけ体力を使うことになるので見合わせ、葉を茂らせて栄養状態を良くしたたほうが良いと思います。
しばらく松の手入れが続きます。