奈良井宿で今年最終の赤松の手入れ・芽摘みにお伺いしました。
江戸と京都を結ぶ重要な街道「中山道」69ある宿場のうち、木曽にある11の宿場のひとつです。
「古都保存法」が1966年に制定されその後、全国各地で住民による町並み保存運動がおこりました。1967年に長野県南木曽町妻籠宿で始まったこの取り組みは、最初に住民自らが地域社会のあり方を問い、失われて行く歴史的建造物や町並みの保存に立ち上がった。これ以降、倉敷川
畔保存委員会(1968)、川越郷土保存会(1969)、奈良井宿保存会(1969)など全国に歴史的な町並みを保存する母体が出来、1974年の全国町並み保存連盟の結成へとつながっていったそうです。
上町は漆器、
下町は木工の職人街。
中町は今で言う官庁街(宿、問屋など)。上町・下町は間口1間半から2間、中町は5間から7間以上の古い建築がずらりと並びます。
NHKの朝の連続ドラマ「おひさま」のロケ地でもあります。
中町にある旧家で今年から手入を任された赤松は樹齢200年の古木。
樹皮は岩のようです。
樹齢の割りに小さめに仕立てられたこの赤松は代々欠かすことなく、毎年手入をされてきた証でもあります。この木を守られてきた地元の庭師さんが高齢になられ、後を任せていただきました。
今まで何人の当主、庭師によって守られてきた松でしょう?
責任をもって次の世代に受け継いでいきます。
明日から始まる「
奈良井宿場祭」、「木曽漆器祭」になんとか間に合いました。
明日からしばらく、山梨県に桜の治療に行ってきます。