3月21日のお彼岸に降った大雪。湿って重い雪は雪かきも大変でした。
雪かきのお手伝いに伺った百瀬家庭園のシンボルの大赤松がなんと!!!
雪の重みに耐えきれず傾いてしまいました・・・
数十年前に塀を作った際に太い根を切ったこと、隣に出ないように育ててきたことで片枝になっていたこと、この春剪定する予定で枝葉が茂っていたこと、などが原因と思われます。
普通であったら切られてしまうこのご時世ですが、ご当主、ご姉妹の決断で残していただくことになりました。
奇しくも前述した泉龍寺の伐採の1週間前です。
出来るだけ費用をかけず、木を起こして、支柱をするために、伐採した杉を使わせていただくことになりました。
電柱のような太さの7mの丸太。
小笠原建築さんの協力を得て皮むき、加工をしていただきました。
菌根菌による樹勢回復治療・太枝の剪定を行い、事前に丸太支柱の仮組みを行いました。
とても人の手で動かせるような重さではないので、丸太を組むにも一苦労です。
通路ギリギリになんとか入った12tクレーンで木を吊り起こしたところに、7mの仮組みした支柱を差し込みます。
支柱はクレーン車とユニック、バックフォーを使って四苦八苦しながらようやく目指す下枝に到達。
「なんとか助けてあげたい」。そのお気持ちに応えられて、それだけで全てが報われました。芽の伸長の早い今年の陽気に合わせて、連休中に芽摘みと剪定の予定です。