三楽 sanraku 造園設計・施工・管理 樹木樹勢診断・治療

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カテゴリ:樹木医( 46 )


2017年 04月 08日

松の菌根菌治療

4月7日、8日と長野県樹木医会主催「松の菌根菌治療の現場報告と治療の実際」という講習会に参加してきました。

講師は大阪工業大学客員教授で菌類と植物の共生関係の研究では第一人者の小川 眞先生と元樹木医会京都支部支部長で天橋立のマツ樹勢回復にご尽力されてきた伊藤 武先生です。
樹木医先輩諸氏、研究者、研究所など、多くの方のご尽力により講習会が開催されていることに感謝しました。
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松本市中山 保福寺では2年前に行われた菌根菌治療の経過観察と追加で治療も行いました。
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治療後2年経過して菌糸束がビッシリと広がっています。


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伊藤先生によるレクチャー。長年実際の現場で試行錯誤されながら到達した治療法には力強い説得力があります。
先輩諸氏がおしみなく培って来られた技術や知識を後輩に伝授される姿に感銘を受けました。
受け継いだ技術を更に発展させていきたいと思います。



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by sanrakugarden | 2017-04-08 22:48 | 樹木医 | Comments(0)
2017年 01月 30日

ネオニコチノイド/薬害

1月28日土曜日、長野市で行われた長野県弁護士会主催 環境シンポジウム「農薬と健康被害を考える」〜子供の健やかな発達のために〜に参加してきました。

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講演1 農薬の健康影響 〜ことに子供の発達障害について〜
    黒田洋一郎氏 (環境脳神経科学情報センター代表・医学博士)

講演2 日本・各国におけるネオニコチノイド系農薬の使用・規制の現状と課題
    中下裕子氏 (第二東京弁護士会・弁護士)



樹木医、松保護士、剪定・樹木の管理をしていると消毒をすることは当たり前の作業として身の周りに存在しています。
消毒・農薬に頼らずに虫害や病気から樹木を守るということは、自然の中の植物ならいざ知らず、人が管理しなければ維持することが出来ない庭園樹では至難のわざです。毎日の業務として行っていてその難しさは痛感しています。

しかしこの農薬の恐ろしさを知ってしまうと、使い続けていくことは出来ません。


浸透性で洗い流すことが出来ず果物・野菜の内部へ浸透。
昆虫や人の神経伝達を撹乱する。
様々な住宅建材に使用されている。
市販の殺虫剤に多用されている。
残効性が高い。
特に子供への病気や障害を引き起こす



小さなお子さんを持つお父さん・お母さん。
虫が嫌いで殺虫剤を家の内外で使われるお母さん。
ガーデニングや家庭菜園で消毒をされる愛好家の皆さん。
消毒することを日常の業務にされている庭師さん・樹木医さん。
家族の安全を守るための家を建てる設計士さん・大工さん。

今からでも出来ることはたくさんあります。
少しでも関心を持っていただいたらご覧になってみてください。







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by sanrakugarden | 2017-01-30 18:50 | 樹木医 | Comments(0)
2017年 01月 27日

テッポウムシ/虫害防除

こんな寒い時期ですが、症状が進む虫害があります。
樹木にとって最も被害の大きいテッポウムシ(カミキリムシの幼虫です)

昨年初夏から盛夏に樹皮に傷をつけて産み付けられた卵から孵化した幼虫が樹体内を食い荒らします。
形成層を食害された樹木は通道を阻害されて枯死することも珍しくありません。
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木材の断熱性能はかなりの性能とのこと。
木屑の出かたを見ると冬でも食い荒らしているようです。
幼虫は5月中旬くらいに蛹になるまで食害を続けますが、秋から冬にかけて草花が枯れて木屑が排出されているか?
根元が確認しやすいこの時期は駆除のチャンスです。
また、少しでも幼虫が小さいうちならば、食害による被害も少ないため、少しでも発見が早いと木が助かる可能性が高まります。

ダンボールや金網を根元に巻いたり、効果の長い殺虫剤を根元に散布して予防、防虫をしたりいろいろ試しましたが
一番効果があるのが、木屑が出ている木の排出口を見つけ、スプレーをすることです。
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食害箇所によってはこの排出口を見つけるのに苦労することも多いのですが、根気強く木屑の出かたを見ながら穴を見つけて
スプレーして見てください。

対応が難しい場合はお声をかけていただければ、処置にお伺いいたします。
早めの対応が大事です。
どうぞよろしくお願いします。



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by sanrakugarden | 2017-01-27 17:11 | 樹木医 | Comments(0)
2016年 12月 01日

伐採/シラカバ・カラマツ

八ヶ岳の麓、原村でカラマツとシラカバの伐採です。
南側に生えるカラマツを伐採して日照を確保した上で、念願の枝垂れ桜を植える計画です。

樹高20mのカラマツ
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カラマツ3兄弟。電柱・電線も近くでややこしい。
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松村くんが一日中木の上で奮闘してくれました。

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建物にかぶったこちらも20m級のシラカバ。
こちらも予算節約のためクレーン車なしでの施工。建物の上に倒さないように慎重に
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1日でカラマツ2本の伐採と3本目の元玉を倒す直前まで。シラカバ1本の伐採で日暮れに。
来週残りの伐採と日照の確保が出来た敷地に京都から届く枝垂れ桜の植栽をします。
天気に恵まれますように。



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by sanrakugarden | 2016-12-01 13:17 | 樹木医 | Comments(0)
2016年 09月 24日

伐採 / 緊急対応

倒木の恐れのあるエンジュの大木。
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お清めのお塩とお酒を捧げて、今まで見守ってくださったお礼と助けてあげられなかったお詫びをして、いよいよ伐採の作業に入らせていただきました。
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安全を考慮して25tラフターで吊り上げながらの作業です。
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伐採の仕事は終わった後にどうしようもない虚しさだけが残ります。
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心配していた建物の損壊は瓦が2枚破損して3枚ほど少しずれた程度の軽傷で済みました。
大事がなかった。それだけが救いです。

木を植える時の未来を想っての仕事とは違い、いつもこれでよかったのか?と問いかけることになります。
この経験から学んだことを次の仕事に生かしていこう。






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by sanrakugarden | 2016-09-24 18:53 | 樹木医 | Comments(0)
2016年 09月 23日

倒木 緊急対応

松本市内某所。
降り続く雨の中、エンジュの大木が傾いているというご相談を受けて、危険木判定に伺いました。

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こんなに大きな木が傾いてしまっているのを初めて見ました・・・
80代のおじいさんが物心つく頃にはすでに大木だったとのことです。
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もたれかかって止まっています。
風が吹いたり、これ以上もたれかかると、いつ建物が壊れてもおかしくありません。
急遽段取りをとって伐採することになりました。

各方面の予定をなんとか調整しても伐採は早くても明日24日の午後。
そこでワイヤーを張ってこれ以上倒れないための緊急措置をとってあります。
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明日の伐採まで大きな事故になりませんように。





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by sanrakugarden | 2016-09-23 18:02 | 樹木医 | Comments(0)
2016年 06月 23日

マツクイムシ

毎年毎年、広がってしまっている松食い虫の被害。
市街地近くの里山でも、緑色の山肌の中にぽつぽつと茶色く枯れてしまった松の木が目立ちます。

松本市ではこの4月より新しく、松くい虫の被害防除の補助金制度が受けられるようになったようです。
貴重な松を守るため、被害防除の施術費用の一部を補助してもらえる制度です。


松くい虫とは、マツノザイセンチュウと呼ばれる小さな線虫が引き起こす、松の伝染病のこと。
マツノザイセンチュウ(線虫)は、自分自身では木から木へと移動ができませんが、健全なマツの枝の樹皮を食べるマツノマダラカマキリ(カミキリムシ)の体内に入り、新たな松の樹体内へと移動します。 樹体内に侵入したマツノザイセンチュウは松のヤニを運ぶ樹脂道を移動しながら爆発的な増殖を果たし、水を運ぶ仮導管に障害をもたらすため根から吸い上げる水が葉に供給するのを妨げ水不足となり枯死する病気です。

この松枯れを予防したり、被害を拡大させないようにするためには、樹間注入や伐倒駆除といった少し特殊な施術が必要となってしまいます。



長い年月、手をかけて大切に育てられてきた松がお庭に植わっていらっしゃしゃる方も多いと思います。大きく立派な松の木が、茶色くなってしまうのは本当に悲しいものです。

庭の松の木の様子がおかしいけれど、どうしたらいいかわからない。
大切な松が枯れないように見て欲しい。
そんな松のお悩みがありましたら、 松保護士がお伺いし、樹木を診断・施術いたします。お気軽にご相談ください。




また、松本市では、市指定の保存樹にも補助が始まるようです。
長い年月を生きている立派な保存樹は、その大きさゆえに枯葉や枝張りなど、管理にもお悩みや維持費など、お困りのことも多いことだと思います。
神社や歴史的な建造物などでも出会いますが、長い間世界を見てきた大きな木というのは、安らぎを感じたり、気持ちを落ち着かせてくれたり、とても力をくれるものだと思います。
そんな場所がこれからも変わらず、町の中にあればいいなと思います。



木はたとえ一本植えるだけでも、一本無くなるだけでも、その場の雰囲気をがらっと変える不思議な力を持っています。
そんな身近にある木を守ろうという動きがとても嬉しく感じます。
ぜひこの機会に、お庭にある木の様子を見てあげてください。
もしかしたら、小さな花を咲かせているかもしてません。




松本市 松くい虫被害防除事業補助金について
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/ringyo/osirase/matukuimusi-higai-bojyo.html



三村
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by sanrakugarden | 2016-06-23 18:39 | 樹木医 | Comments(0)
2015年 11月 14日

松 樹木診断

このところ中信地区を主に取り上げる新聞では松枯れ(マツノザイセンチュウ病)を報じる記事が頻繁に出ています。
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松本市内の民有林の被害は5年前の8倍に当たる6604立方メートルに急増しているそうです。

松本市安曇野市では耕地林務課でマツノザイセンチュウが原因か?県の協力を得て診断をしてくれます。

松枯れ(マツノザイセンチュウ病)が原因で松が枯れ始めているのか?その判断は簡単です。
正式にはDNA判定をしないと正確には分かりませんが、まだ葉が緑の残っている松の枝の一部を切ったり、幹に傷をつけて松ヤニが出てこなければまず間違いなくマツノザイセンチュウ病です。

大事にされている松の調子が悪いと心配されて市役所に相談されたうち、松枯れではないけど、明らかに調子が悪く原因が分からない木についてご相談を受ける機会も増えています。
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先日は3件の松の診断に伺いました。
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松枯れ(マツノザイセンチュウ病)の拡大には人間の活動も大きく影響していますが、多くの木々が具合を悪くする原因の多くも人為的なものが多いのが事実です。

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今回診断した3本の松も原因は庭師による強剪定や樹勢を考慮しない剪定時期、除草剤の散布・樹幹注入剤による薬害の影響が考えられます。

日々植物の育成・管理に携わる我々でも、不思議なこと分からないことばかりの植物のこと。ましてや一般の方にはもっと分からないことだらけだと思います。
業界として改善していかなくてはならないことがたくさんありますが、まずはお問い合わせいただいた大事な木々のご心配に少しでも早くご相談に乗れればと思って駆けつけています。
お気軽にお問い合わせください。
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by sanrakugarden | 2015-11-14 08:19 | 樹木医 | Comments(0)
2015年 08月 23日

テッポウムシ/虫害防除

モミジの木から木屑が出るというご相談を受けて診断に行ってきました。

樹体内に侵入する害虫としてカミキリムシの幼虫・ゴマフボクトウ・コスカシバ・コウモリガなどの蛾の幼虫、キクイムシ、蜂・ハエの仲間でもその類がいます。

一次性害虫とは健康な木にも被害を与える害虫を指し、二次性害虫とは樹木が不健康・ストレス状態にあると付く虫を言います。
病害と虫害の複合要素が働く場合もあります。

今回は代表的な一次性害虫のカミキリムシの幼虫です。

木屑の形状、食害痕からシロスジカミキリの幼虫のようです。

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樹皮を削ってみると、幹を一周ぐるっと食べてあります。
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穴をたどってみるといました!
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樹皮下の形成層を破壊するため、水や養分の吸収を阻害され枯れてしまうこともあります。

秋でもないのに紅葉しはじめた、幹から木屑が出るなど、いつもと違う変化に気付いたら早めにご連絡をください。
夏の高温により今年は例年以上に木が弱っています。これから秋の害虫が出没する時期でもあります。
いつも以上に気に掛けてあげてください。
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by sanrakugarden | 2015-08-23 08:16 | 樹木医 | Comments(0)
2015年 06月 17日

樹勢診断

6月に入り、虫や病気の樹木の樹勢診断などで毎日1、2軒は樹木医として樹勢診断や治療にお伺いしています。
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梅雨に入ると様々な症状が現れたり、対応をするのも一番多い季節です。
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そろそろアメリカシロヒトリも出始めてきましたのでご注意ください。

先週は枇杷の湯さんのマツノマダラカミキリ防除の薬剤散布に伺いました。
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松本城主手植えの松と伝わる大事な赤松を守るためです。
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おかみさんは毎年増え続ける裏山の松枯れに、大変なプレッシャーを受けながら何とか守らなければと頼ってくださいます。任された我々もこの木だけは守らなければと大変なプレッシャーです。
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なんらかの症状が出始めてきた時に、時間が経過してしまうと、本当の原因が分からなくなってしまうこともありますので早めにご相談ください。
この時期、消毒が必要な場合は天候とのにらみ合いとなります。出来るだけ早く対応するように心がけておりますのでお電話・メールにてお問い合わせください。

工事は雨でなかなか思うように進んでいませんが、全長60m強のフェンス工事も中盤に差し掛かりました。ネットフェンスを解体し、既存の柱を利用しながら改修しています。
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朝顔を絡ますネットも場所に合わせて制作しました。
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今週が山場です。
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by sanrakugarden | 2015-06-17 18:40 | 樹木医 | Comments(0)