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2009年 01月 31日

人工減少

冬は時間のゆとりがあるので、つい書きすぎてしまいます。お許しを
今朝の新聞に県内人口が8990人減って1月1日現在217万1934人になったということでした。出生率が死亡数を下回る「自然減」、転入者を転出者が下回る「社会減」ともに幅が広がっているとのこと。

日本も、世界もいまだに経済成長を追い求める姿に、認めたくはないけど限界を感じてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?僕も大いに感じています。
人口減と高齢化による内需の衰退、そして、グローバル化を声高に叫んでいた企業の脆弱さを
思い知らされている今日です。

国内市場が縮小し、勤労世代も減り、支えなくてはいけない人々が増える。
だからこそ、小さくても強い社会を作っていかなくてはいけないはずなのに・・・

長野県の平均所得は250万円強、全国平均とは70万円の開きがあるということです。
それがもっと下がるということになれば、税収入不足による社会基盤整備を現状のまま維持していくのも困難になるでしょう。今の生活が未来も出来る約束は不安定な世界の情勢をみても
どこに見出したらいいのでしょう?

オバマ氏が就任演説で「責任の時代だ」というキーワードをおっしゃっていましたが、まさにみんなが分け与え合う、社会に対して責任を共有しあう時代になったのでしょう。
豊かな時代にだけ、競争の末勝ち得たものを自分だけのものに出来る時代だからです。

知り合いの大手証券会社、元専務の方がおっしゃっていました。
「これからは本物しか生き残れないよ」と。
「ビルでも建物でも1階である基礎部分がしっかりしているから2階、3階がもつ。今の日本は1階がほぼ崩れかけ、2階が弱っている。
特に第3次産業である造園業(サービス業)は1階(第1次産業)と2階(第2次産業)がしっかりしている前提で成り立っています。
出費を抑えるためにまず家計の予算から外食離れが進み外食産業も瀕死の状態であるということを聞くと私達の業界も危機感がつのります。あってもなくてもいいものですから・・・

だからこそ、縮小する社会では、もたぬ者は増え、もつ者(経済的余裕のあるもの)は価値のあるものにしか対価を払わなくなる。だから「本物しか生き残れない」という先ほどの言葉に繋がっていくのです。

おおげさな話に聞こえるかもしれませんが、僕はすでにこういう時代になってきていると感じています。
だからこそ、自分にとって、社会にとって本物とは何か?を考え、行動するときなのでは?
と思いますがどうですか?
真剣に書きすぎてしまいました・・・
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by sanrakugarden | 2009-01-31 18:02 | Comments(0)
2009年 01月 30日

kawasaki kazuo

いつも仕事をしながらラジオを聞いてます。
仕事の邪魔にならないのと、情報収集としては僕にとっては最高のアイテムです。
昨日、NHKのラジオビタミンで川崎 和男さんが出演されていました。
共和党の副大統領候補のサラ・ルイーズ・ペイリンさんがかけているメガネをデザインされた方というのは知っていたのですが、そのデザインにいたる過程。また、川崎さんのひととなりを知って感動しました。
28歳の頃にタクシーに乗っていて交通事故に会い、半身不随となりながらも、ピンチを前向きに捉え、置かれた立場の中で自分の出来ること、自分だから出来ることを求め続けてこられた
姿に人間の可能性の大きさを改めて教えていただきました。

それからも心臓を害された時には、医学を勉強なさって人工心臓をデザイン?(可能性の研究)をしたり、発展途上国の人々のためのワクチン接種をもっと簡単に、もっと多くの人に利用していただけるような開発もされていらっしゃるということです。

川崎さんの言葉で、「デザインとは使う人の夢の実現」、「デザインにおいて思いつきは否定されるが、思いやりのあるデザインは否定されない」、「デザインの力とは今日より明日を良くすることだ」などの言葉が特に印象的でした。
前後の文脈がなく、この言葉をお伝えしても、川崎さんの言ってらっしゃることを理解していただくことは難しいと思いますが、
仮にも造園のデザインに携わり、お客様の生活をより良いものにと思いデザインしているつもりで設計している立場から聞くと、まさにそれをなくしてデザインは成り立たないと言葉にならなかったことを教えていただいた気がしました。

新しいものをデザインする。産み出す。ということは、それを作ってくれる職人さんや、売る立場の営業さん、クライアント、いろんな立場にある人と喧嘩をすることだ。ともおっしゃっていられます。そして「それは本当のところは自分と喧嘩することだ」。とも
自分に挑戦することなんだと受け取りました。

自分がやったことのないことを、人がやっていないことを自分が産み出すということは苦しいことでもあり、またこれ以上の喜びがないほど楽しいことです。

僕もチャレンジし続ける自分でありたいと思いました。
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by sanrakugarden | 2009-01-30 19:48 | Comments(0)
2009年 01月 29日

樹木と害虫

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先日行われた樹木医技術普及講座で樹木と害虫の講義がありました。
樹木害虫の診断と制御法、最近話題の重要害虫、被害拡大と人間活動、情報収集と標本作成などの講義が行われました。

なかでも興味深かったのが、最近話題の重要害虫の中のカツラマルカイガラムシです。

1960~70年代西日本のクリ園で大発生した害虫ですが、近年東日本の天然広葉樹林で大発生。山形、福島、長野、山梨、富山で深刻な被害が報告され、コナラ、クヌギ、クリ、カバノキ科、ニレ科で枝先の枯損、萌芽枝の発生による樹形変化から大量枯損にいたっています。
特に吸汁性害虫による大量枯損は非常にまれです。

実は以前、アオハダやエゴノキ、モミジに付着していて枝枯れや枯損があることは分かっていたのですが正体が判明させることが出来ませんでした。
「こいつだったのか~」。というわけです。

防除が非常に困難で1齢幼虫が年2回発生。6月中旬から7月中旬と9月中旬と10月中旬です。2回目の発生の方が固体数が多いようです。
2齢幼虫、成虫になると介殻を形成するため薬が全然効きにくくなります。
1齢幼虫と成虫の雄だけ移動が出来るため、一齢幼虫の時期の薬剤散布が有効なのですが
非常に小さく、しかもその時期が2,3日しかないということなのです。

1齢幼虫は風に乗って飛来するので風上側に被害が多いのも特徴です。
そのカツラマルカイガラムシが天然林で広がっているのですから対処のしようがないのが現状です。現在防除法として、天敵となる寄生蜂や、しょうこう病菌の活用や、薬剤を樹幹注入し、
寄生した幼虫が吸汁して殺虫さる対策がとられているものの、天然林での防除は困難とのことです。冬場の石灰硫黄合剤やスプラサイドも有効という情報もありますが登録薬剤には指定されていないと思います。

なにか原因があって大発生していると思うのですが、研究者の新しい情報を知って、身近な植物を守っていくのも樹木医の大事な仕事だと感じました。
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by sanrakugarden | 2009-01-29 17:56 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 01月 28日

樹木医技術普及講座

1月26日、27日と樹木医技術普及講座が東京代々木で開催されたので参加してきました。
1日目は樹木医で元NHKアナウンサー 松田 輝雄氏の「プレゼンテーションの話術」と、
森林総合研究所、森林昆虫研究領域チーム長(広葉樹害虫担当) 北島 博氏の
「樹木と害虫」
2日目はNPO法人樹木生態研究会 代表理事 堀 大才氏の「木材腐朽菌被害木の診断とカルテ作成」と実施研修が行われました。

それぞれの内容は機会を作って掲載したいと思います。

今回改めて学んだことは、人との縁の大切さです。
樹木医研修で一緒に学んだ同期の友人たちと久しぶりに会うと、なにか昔からの友人だったような錯覚を覚えます。
勉強会に参加するたびに、新たな方とお知り合いになれて、今までとは比較にならないほどの
情報や知識を共有させていただくことが出来るのです。
それが、樹木医になって一番の宝物でしょう。

以前、「刀でも斧でも使うばかりでは切れなくなる。刃物を研ぐ時間が大事だよ」という言葉を聞いたことがあります。
仕事は道具がやってくれるもの。道具の手入れを怠らないことはもちろん、ひろーいアンテナを張っていろんなことに興味をもつことが奥行きを形成してくれることかと思います。
切れの悪い包丁くらいかもしれませんが、もっともっと学んで、お世話になっているお客様に恩返しをし、新たなお客様によりよい提案をしていきたいと思います。
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by sanrakugarden | 2009-01-28 17:26 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 01月 25日

樹木医 Tree Doctor のページをアップしました。

遅くなっていましたが樹木医のページをアップしました。

どうぞ、ご覧ください。

1月26日、27日と東京で行われる樹木医の研修会に参加してきます。
知識を実践に活かせるように、がんばって勉強してきます。
HPトップページに不備がありますがご了承ください。

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by sanrakugarden | 2009-01-25 06:55 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 01月 24日

works-施工集をUPしました。

works - 施工集をアップしました。過去2年間で松本市、安曇野市、塩尻市、岡谷市、大町市、茅野市で施工させていただいた造園、ガーデン施工例です。

たくさんのお客様との共同で作られた、心のこもったお庭ばかりです。
ひとつひとつのお庭の写真を見るたびに、お客様とたくさん話をして、アイディアを絞り出して、
楽しいことも、大変だったことも思い出されとても愛おしい気持ちになります。
写真がうまく撮れていなかったり、都合で掲載出来ないお庭や植栽も数多くありますが、お客様には大変申し訳ありません。

サポートしていただいた、設計事務所さま、協力業者さま、仕入先のみなさまのおかげです。
本当にありがたいことだと、心より感謝しています。


ちょっとサボっていましたが、近日中に樹木医ページもアップする予定です。
どうぞご覧ください。

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by sanrakugarden | 2009-01-24 17:35 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 01月 23日

松くい虫防除対策樹幹注入講習会

今日は午前10時からアルプス公園「森の入り口休憩所」で長野県松本地方事務所・松本市・
安曇野市・松本地方松くい虫防除対策協議会・松本地域森林林業振興会主催の松くい虫防除対策樹幹注入講習会が行われました。
朝がたの雪も止んで、霧の立ち込めるあいにくの天気でしたが、造園、林業、自治体の関係者50人以上が集まりました。

松本地域では平成16年に島内でマツノザイセンチュウによる松枯れを初めて確認。
平成18年には800本の被害。消毒や伐倒駆除などの成果で19年には250本、しかし20年度では400本にせまる被害だそうです。標高800mくらいの高地では発生がないと言われていますが、標高の高い内田地区や本郷地区でも確認されているということです。

被害の大きい関西地方の樹木医の友人たちは、「このままでは松が本当に全滅する」というくらいの甚大な被害が出ています。全国的には北海道と青森以外の全国で猛威をふるっているのです。

簡単に説明すると、マツノマダラカミキリという昆虫が北米原産のマツノザイセンチュウという線虫を体内に宿したまま5月~7月に松の枝を食害する際に、ザイセンチュウが松の樹体内に侵入しセルラーゼを分泌し樹脂道の細胞を破壊します。その後樹体内でザイセンチュウが爆発的に増殖し、樹脂の滲出量が減るのと同時に葉からの蒸散量が低下し外観的に葉の変色などがみられるようになります。
その後弱った松にマダラカミキリが産卵し、翌春、枯れた松からマダラカミキリの体内にマツノザイセンチュウが潜入し、毎年被害を繰り返します。

恐ろしいことに、マツノザイセンチュウ病にかかった松は現在の樹木医学では100%助かりません。そのため、侵入したザイセンチュウの移動や増殖を防ぐためにあらかじめ健全な松にドリルで穴を開けて薬剤を注入しておくのが樹幹注入というわけです。(穴を開けるということがひっかかるのですが・・・)
薬効は薬にもよりますが、3~4年あるので、大事な松を守っていくためには今の所この方法しかないのでおススメします。
しかし量や時期を間違うと薬害も出ることがあるので十分な注意が必要です。

元をたどれば、人間が様々な物資を移動する中で、日本にはいないはずのザイセンチュウを
持ち込んでしまったことことが原因なのですが、日本からヨーロッパ、アメリカにクリ胴枯れ病という病気を輸出してしまったこともあります。
生態系というのは多様な生物が非常に微妙なバランスを保つことでなりたっています。
外来生物は別として、
虫や病気が出たからと言って安易な薬剤散布をすることで、天敵として拮抗していたバランスを崩し、違う虫や病気が大発生することもあるので私達はもっと自然に対して慎重でなくてはならないのです。本来、生物が多様性を維持しながら、イキイキと暮らせる環境を共に守っていくことが人間の役割のはずです。

ただ、大事な松や松林が作る景観を守っていくためにも、樹木を守るための技術や知識、方法を知ったら知識として頭の片隅においておくだけではなく、自分たちの出来ることから広く発信していかなくてはならないと感じた講習会でした。

三楽 松保護士ページ



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by sanrakugarden | 2009-01-23 16:58 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 01月 19日

新年会・歓迎会

1月17日(土)に日本樹木医会長野県支部の研修会・新年会・歓迎会がありました。
今期は長野県で15名の受験者のうち女性が2名、うち3名が合格ということでした。
長野県で樹木医会に登録されている樹木医さんは50名もいるそうです。
これは全国的にみてもかなり数が多いほうです。
歓迎会には一緒に合格した2名の方はご都合で来られず、僕だけの出席で緊張・・・でした。

長野県支部で行った、牟礼のオオヤマザクラの治療報告から始まって2時間くらいの研修会は
かなり興味深い内容でとても勉強になりました。

歓迎会では、県内各地の樹木医さん(造園業の方から先生・講師の方、林業関係、林野庁、
県林務課の方まで、幅広い)とお知り合いになれて、とても充実した時間と、有難い出会いでした。樹木医といってもとても分野が広いので分からないことを聞ける先輩がいらっしゃるというのは心強いです。

一年中全国各地で、勉強会、研修会があるので出来るだけ参加していきたいと思っています。

さて、今日からは新しい現場も着工して忙しくなりそうです。
新しい素材にもチャレンジしていますので、乞うご期待!
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by sanrakugarden | 2009-01-19 20:51 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 01月 16日

mon Sakata

おとといはHAL設計室のMさんと藤松建築設計室のNさんと青木建築さんと新年会。
いつもの一梅でかんぱーい!
あっという間に楽しい時間は過ぎて、帰ってきたら1時過ぎ・・・
普段とはちょっとテイストの違う話が出来て、とっても楽しかったです。
その時、話題になった美術館 as it isをインターネットで調べていたら、坂田さんの奥様が
ギャルリ灰月で展示会をされていることがわかったので、うちのおくさんと一緒に仕事もそっちのけでスグに見に行ってきました。会期も1月18日(日)までとのことです。興味のある方はぜひ!
楽しいひとときでした。

来週、東京で樹木医研修会があるので、古道具 坂田に行ってきます!

帰りにラーメン好きのぼくらは麺肴ひづきでしおラーメンと魚味ラーメンを食べて帰ってきました。
美味しくて楽しい午後でした。
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by sanrakugarden | 2009-01-16 17:32 | Comments(0)
2009年 01月 14日

百瀬家庭園

松本市にある百瀬氏庭園にケヤキの剪定に行ってきました。

江戸時代に築庭されたと言われる、庭園は豪快な石組が当時の姿を残しています。
松本城の石積みにも使われた山辺石を荷車で何十台も運んだらしいという、ご当主のお話でした。中には5mほどもある舟付きや石橋があり圧巻です。
かの有名な、重森 三玲氏も庭園調査に訪れて「大変貴重な文化財なので大事に守っていっていただきたい」とおっしゃったそうです。

地震、災害の少ない松本地方という条件を鑑みても、これだけの石組みが見事に残り、生活の中に現在も溶け込んでいる姿は驚きでもあります。

その当時に植えられたと思われる、コウヤマキ、モミジ、ケヤキはゆうに15m以上の大木になっています。

今回、剪定したケヤキは庭園内にあり、大きくなりすぎたため、何十年も前にブツブツに切られ
そこから萌芽しなおしたケヤキです。
最近、樹木医の資格をとってからの大きな悩みが、大きくなりすぎた木の剪定のご依頼を頂いた時です。
樹木は葉が光合成をした養分で樹体を維持しているので、人間の都合で小さくしてしまうと
結果として樹勢を弱めることになるのですが、お客様のご依頼は「とにかく短く切って欲しい」
ということ。
そこで、樹木にとっての枝葉の重要性をお伝えして、出来るだけ短く切らずになおかつ
一定の葉量を残せるような剪定を心がけます。
大きい木だとなおさらのことなのですが、そこは仕事として請け負っている手前、
全然切らない訳にはいかず、ご依頼と樹木の健康のバランスをとるのが難しいのです。

せめて、これからお庭をつくり植栽していく時は、今後何十年かの樹木の成長や、周辺環境の
変化など樹木にとってイキイキと育っていける植栽計画を立てていかなければと思いました。

江戸時代に築庭された人が、現代の住宅事情まで考慮することが出来るわけありませんが
僕らの作ったお庭や植えさせていただいた木は、僕より長生きするのは間違いないですから。

百瀬氏庭園 

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by sanrakugarden | 2009-01-14 16:23 | 仕事日記 | Comments(0)