三楽 sanraku 造園設計・施工・管理 樹木樹勢診断・治療

gardenplan.exblog.jp
ブログトップ

<   2009年 02月 ( 15 )   > この月の画像一覧


2009年 02月 26日

ちょっくら勉強へ

明日から4日間東京・栃木・千葉にお庭・建築巡りに行ってきます。
ずーっと行きたくて行けなかった所を巡ってきます。
またご報告をお楽しみに!
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-26 20:49 | 建築・お庭探訪 | Comments(0)
2009年 02月 24日

根回し(環状剥皮)

今日は枝垂れモミジの根回し(環状剥皮)をしてきました。
植物は通常秋に葉で作ったオーキシンなどの植物ホルモンや糖類などの養分を篩部という部分を通じて
体中に配分します。枝葉が活発に成長する晩春から初夏にかけて、この養分を大量に使うため、今の時期、初春から春と成長を止めて養分を貯え始める初秋から秋が移植・根回しの適期です。

通常移植や根回しの際に太い根を切ることにより、養分を吸収する先端にある細根を切ることになるため
樹体を維持するために枝葉を大きく剪定することになります。

しかし、枝葉を剪定することで本来葉で生産される糖類や植物ホルモンの生産量が著しく減少し、また、せっかくのびのびと育っている樹形を損なうことになります。

そこで今回行った、環状剥皮という根回しの方法をとります。手間や費用もかかる作業なので敬遠されがちですが、移植による衰弱や枯死を極端に減らすことが可能です。
ほとんど剪定をしなくても、樹形を維持したままの移植が出来るのも理想的です。
移植をするような大事な木は、樹形が命であったり、思い入れの強い木でもあります。

見えにくい場合は画像をクリック!
c0112447_21121646.jpg


葉で作られるオーキシンという植物ホルモンは枝を成長させたり、側枝を抑制させる働きがありますが
糖やアミノ酸と協働で側根の発根、伸張を促進します。
この養分が樹体から根に運ばれる途中、環状剥皮することで、根元側の皮を剥かれた部分に集中して
発根を促すのです。
そして、根を完全に切らないことで、根から水分や養分と一緒に根の根端部分で盛んに生産されるサイトカイニンという根端の伸張成長、側芽の分化と成長、茎の伸張成長を促す物質が枝葉の活力を維持してくれるため結果として根量増加につながるという仕組みです。

まずは根を痛めないように最低限の広さで木の周りを掘ります。
この時、地ゴテやバールを使って丁寧に掘り進みます。


c0112447_2126712.jpg
c0112447_21264422.jpg


このあと、小刀やカッターを使い、予定する根鉢の大きさより1割ほど小さくした部分から、根の形成層まで15センチくらい削りとります。この作業の丁寧さが根の発根量に関わります。
あまり削る幅が少ないと、せっかく削った部分を根が修復してしまいます。

c0112447_2130786.jpg


この時、根を乾かさないように注意が必要です。
2センチ以上の根をすべて環状剥皮するのですが、これがけっこう大変!
その後、堆肥を埋め戻し通気孔となるボイドを差し込みます。今回使用のボイドは代用品で割り竹を結束して使うと丈夫で腐ってしまうので使用に関しても安心です。

c0112447_2134513.jpg


掘った穴が大きい場合、畦シートなどで堆肥が多くなりすぎないように調整します。
この時使用する堆肥が重要。
良質の堆肥でないと、土中で醗酵して悪影響を及ぼすことも。特に安い袋詰めのものは。
今回使用の堆肥は1年以上かけて風雨にさらし、堆肥に種を撒いて良好に生育するか実験したものです。
これが未熟堆肥だと種が発芽しなかったり、芽が出ても腐ってしまいます。

この後、半年とか1年くらい様子をみて移植するのが通常ですが、3ヶ月くらい経った梅雨時期に移植を予定しています。また経過の報告をします。お楽しみに!
三楽 works
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-24 21:53 | 樹木医 | Comments(0)
2009年 02月 23日

表札

桔梗ヶ原の家で表札の注文を承りました。
外回りのことは何でもやりますので、もちろん表札のデザインもします。
表札を取り付ける壁の構造によりますが、一番大事なのはお庭全体とのバランスと付ける場所とのバランスです。大きさ、素材、色、書体、文字の大きさなどなど・・・
まずは図面を書きます。

c0112447_1639665.jpg


今回はコルテン鋼を使用して鉄細工の作家さんに製作してもらい、取り付けは三楽が施工します。
コルテン鋼は、その優れた耐候性とサビの抑制性の反面、どうしてもコストが上がってきます。通常の鉄製品よりも錆びにくいという点が大きな特徴といえます。(正確には、「錆びない」ということではなく、「錆びても腐食しにくい」と受け止めていただければ良いと思います)

大気腐食について通常の鉄よりも耐性が高いので、この性質を利用して、屋外においての鉄製品として利用することで効果を発揮しますが、やはりコストに関しては通常の鉄よりも高くなります。

コルテン鋼の仕様としましては、普通鋼にリン、銅、クロム、ニッケル、シリコン等合金元素などの合金元素を添加することによって、発生するサビ自体が通常の鉄と異なり、母材に密着したような形となりますので、この特殊なサビ自体が、その後の腐食を防ぐ・・という形になります。

ちなみに過去に作ったコルテン鋼の表札はこんな感じ
コーチスクリューを錆び出ししてもらい、壁に固定します。

c0112447_1642814.jpg
c0112447_16422172.jpg


鉄細工で製作してもらい、塗装をすることもあります。
茶色の壁は、モルタルに藁や柿渋を練り込んだ塗壁です。
c0112447_16405250.jpg


鉄細工で文字を切り抜き、中に木を入れてあります。
c0112447_16413081.jpg


表札のメーカーもたくさんあるのですが、どうもデザインがあまりよくありません。
おススメは表札屋さん
お忙しいようで注文してもなかなか届かないけど・・・
c0112447_16452182.jpg

[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-23 16:49 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 02月 20日

ボットウイルス

今日は天気が悪いので事務仕事です。
その合間にちょと更新。
昨夜のNHK クローズアップ現代で気になるニュースがやっていました。
ボットという新型のコンピューターウイルスで感染すると知らない間に自分のパソコンを遠隔操作されて
犯罪に加担してしまうということです。

以下はクローズアップ現代のHPより記事の抜粋です。

2月19日(木)放送
あなたのパソコンが乗っ取られる

フィッシング詐欺を狙った迷惑メール送信、企業のWEBサイトの機能停止を狙った不正アクセス・・・。こうしたインターネット犯罪に、私たちのパソコンが知らぬ間に悪用される事件が続出している。原因はパソコンの遠隔操作を可能にするコンピューターウイルス、"ボット"。このウイルスに感染したパソコンは世界中で数百万台に及び、犯罪組織は密かに感染パソコンに命令して、一斉メールや膨大な不正アクセスを行っているのだ。そればかりか、この仕組みを別の犯罪組織に時間単位で貸し出すというビジネスモデルも編みだし、被害を拡大させている。現在日本で"ボット"に感染したパソコンは50万台とも言われているが、従来のウイルスと異なり、感染症状が表に出ないため、持ち主は感染に気づかない。国は"ボット"対策に乗り出しているものの、ウイルスも進化しており根絶は難しい。「誰もが犯罪の加害者ともなる」脅威。パソコンを持っているだけで直面する新たなコンピューターウイルスの危険と対策を考える。


駆除をするには日ごろからの駆除ソフトに頼るしかないのですが、頻繁にウィルスを送りつけてくるので
駆除仕切れないのが現状だそうです。

サイバークリーンセンター(総務省と経済産業省の連携プロジェクト)のHPからボットの情報と駆除対策が提供されています。
お気をつけください。
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-20 10:31 | Comments(0)
2009年 02月 19日

塩尻市桔梗ヶ原の家 植栽工事

塩尻市桔梗ヶ原の家 植栽工事がほぼ完了しました。
ヤマモミジ、ソヨゴ、アベリア、ロニセラ・ニティダを植栽しました。
どれも、昨年のうちから樹形のキレイなものを材料屋さんで見つけておいて、いつでもお客さんの所に植えられるように養生していたものです。
樹形というのは庭つくりにおいてはとても大事で、同じ木の同じ高さで同じ金額のものでも、植えた時には樹形によって雲泥の差が出来てしまいます。
ですから出来るだけ、よい樹形の木を見つけた時には買って、自分で育て、樹形を作っていきます。

今日はちょうど、板塀の板金を職人さんが仕上げに来てくれました。

c0112447_1817509.jpg


大工さんに板金を仕上げる屋根材と板の隙間に薄い溝を掘ってもらうことで屋根と板の隙間に陰影が出来るように細工をしてもらいました。
屋根も板金も極力薄く仕上げてもらうことで、重たい塀にはならなくなったと思います。
通常は板の塀より屋根を大きくするのですが、今回はすっきりとしたイメージにしたかったので、板塀と屋根の大きさはほぼ同寸法です。苔に水が当たるようにと、無塗装仕上げということも幸いしています。

c0112447_18221927.jpg


植栽が終わり、庭に立体感が生まれてきました。

c0112447_1824102.jpg


今日も寒い一日でしたがGIF-Tの苔は水をあげるとイキイキと美しい緑色に輝いていました。
後日、モミジの葉が出た頃に写真をアップしたいと思います。
お客さんのご理解があって初めてこんな素敵な庭つくりをさせてもらえるということに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

c0112447_18271276.jpg


c0112447_18273290.jpg

[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-19 18:28 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 02月 17日

塩尻市桔梗ヶ原の家 完成間近

塩尻市桔梗ヶ原の家が完成間近になってきました。
先日施工した、苔の壁面緑化の裏側を板塀で仕上げるため、こちらの家を施工された青木建築さんが来てくれました。

今回の板塀のこだわりは大工さんの献身的なサポートのおかげです。

ブロック塀に板を貼り付けるための下地を組みます。

c0112447_16445074.jpg


杉の一等材無節を特注でオビノコ仕上げ(いわゆる引きっぱなし)という表面を荒く削って波打つような仕上げとしてもらいます。キレイに仕上げすぎないって所がミソ。
その板をそのまま張ると、乾燥収縮で板の間に隙間があいてしまうので、サネ加工という板と板の間を凸凹に加工してもらい、表面からビスや釘が見えないような止め方で施工してもらいました。

c0112447_16502493.jpg


大体張り終わるとこんな感じ

c0112447_16511371.jpg


このあと、笠木を付けて、スマートな板金を仕上げます。
塗装はせずに無塗装で自然に変化する色合いを楽しむという仕上がりです。
参考までに画像はよくありませんが、杉の無塗装のイメージはこんな感じ。
我が家の砂場のフタです。

c0112447_16541782.jpg


今朝は氷点下8℃くらいになったので苔の状態を心配していましたが、ぜんぜん大丈夫でした!良かった~。
明日から植栽準備です。
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-17 16:58 | 仕事日記 | Comments(0)
2009年 02月 16日

参観日

c0112447_17402450.jpg


今日は長男の幼稚園の参観日に行ってきました。
園内はとても広く、もともと敷地にあった赤松の林にクヌギを中心に落葉樹がたくさん植えられていて、いつ行っても子供がのびのび遊ぶ、気持ちのイイ幼稚園です。
特に習い事やお勉強もなく、ただただ裸足で元気に遊び、子供の個性を伸ばすという方針なので、子供たちのとびきりイキイキした笑い顔が印象的な幼稚園です。子供たちの元気な姿を見るだけでこちらも幸せをもらえます。

ひとり目の子供って初めてのことばかりだから特に親は心配ですよね。うちも幼稚園に入りたての頃は行きたがらなくて困ったものでした。
それが、来年度は年長さん。さ来年はもう小学生です。
大きくなって友達と元気に遊ぶ姿を見ているだけで、かけがえのないプレゼントをもらったようです。子供の笑顔は親にとっての何よりの宝物ですね。
親ばか、家族ばかなんです・・・

これから10年もすれば自然と親から離れていくのでしょう。だから「子供の小さいうちは仕事よりも何よりも、家族と過ごす時間、子供と触れ合う時間を最優先にする」と僕自身が決めているのでよっぽどのことがない限り、仕事を調整して子供の行事や子供との約束を守ります。
家族が仲良く、笑顔で一緒に過ごすって当たり前のことだけど当たり前じゃないんですよね。
いつの時代もそうだけど、特に昨今は。

いろんな考え方があるのでしょうが、子供は親や周りの人からいただいた愛情の大きさが、大人になったときに他人にも与えてあげられる愛の大きさに比例するような気がしています。
親は子供が自分の力で一人前に立てるようになるための、手助けをすることが一番の仕事なのだと思っているこの頃です。
子供が興味を持てるようなものを情報提供し、がんばっていれば一生懸命サポートする。
子供の可能性を信じ、個性や好奇心をおもいっきり伸ばしてあげる。
学歴や名声を求めるのではなく、子供が自分の力を信じて、自分の人生を切り開いていってくれるような強い男になって欲しいと、父ちゃん、母ちゃん応援団はめいいっぱい応援しています。
ある人の言葉で「学校ではいろんな勉強するかもしれないけれど、「親学(おやがく)」って勉強して親になる人は少ないんだよね。自分がしてもらったことを思い出しながら、手探りで子育てしている。本当は親も親になるための勉強しなきゃいけないんだよ」。と言われたことがあります。
父ちゃんもがんばって仕事も勉強もするからね!お前は好きなことをめいいっぱい楽しめよ!
c0112447_1740148.jpg

[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-16 17:44 | Comments(0)
2009年 02月 13日

心について考える。

毎週欠かさず見ているテレビの番組があります。
たいてい録画してみているのですが、NHKの火曜日10:00からのプロフェッショナル仕事の流儀と11:00からの爆笑問題のニッポンの教養と木曜日9:00からBSジャパンの村上
龍のカンブリアン宮殿です。

立場は違えど、経営者、職人、学者の最前線でがんばっている人達の考え方や生き方に触れて多くのことを学ばせてもらえます。
世の中にはこんなにもひたむきに一つのことを努力し続けている人達がたくさんいることに驚かされます。

日記をつけ始めて一年半くらい、ブログを書き始めて2年くらい経ちますが、思っていることを言葉に表すことの難しさを痛感しています。
自分の思っていることが、どれほど言葉に書き記せているのか?
どのように伝わるのか?そんなことを考えることもあります。

そんな時、前述のニッポンの教養で言葉についての考察がありました。その中で大田 光が

「言葉に比べ、心のなんと自由なことか。言葉にすることは心を区切る作業だ。一つの感情を言葉にした時、その言葉に収まりきれないほどどれほどの感情が失われるのだろう」

という言葉がありました。
スーっと胸に落ちた言葉でした。言葉を自在に操る漫才師だからこそ、自分の発する言葉に深い洞察力があるのでしょう。

心は自由。何を考えることも出来る。宇宙を旅行することも。夢を描くことも。
だからこそ大きく、広い心を持ちたいものです。
そんなことも考えさせられました。
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-13 20:27 | Comments(0)
2009年 02月 12日

奥入瀬渓流訴訟

奥入瀬渓流訴訟の記事を見つけました。
樹木医の研修会で講師の方から、この記事の件は聞いていたので関心をもっていました。

十和田市の十和田八幡平国立公園にある奥入瀬渓流沿いの遊歩道付近で、落下したブナの枯れ枝に当たって重い障害を負った茨城県内の女性(43)とその夫(58)が、国と遊歩道を管理する県に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は5日、国と県の上告を棄却する決定をした。国と県に計約1億9300万円の賠償を命じた2審・東京高裁判決が確定した。

というないようです。
詳しくは奥入瀬渓流訴訟

街路樹や公園などの公共施設などで、樹木の維持管理などをされている方は今後、このような事例で訴えられる可能性があるのです。
樹木医としては危険度判定に携わっていればもちろん責任がありますし、公園・街路樹はもちろんのこと、一般家庭の樹木でも、道路にはみ出している枝が落下して事故が起こったとなると
お施主さまはもちろん、剪定後の事故であれば業者にも責任問題が出てくることも考えられます。いろんな面で責任の問われる時代です。
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-12 18:48 | Comments(0)
2009年 02月 10日

塩尻市桔梗ヶ原の家

同時進行中の塩尻市桔梗ヶ原の家で待望のタイルが届きました。
GIF-Tという壁面緑化用のスナゴケを表面に生育させたタイルです。
2.3年前から注目していた素材だったのですが、高価なためなかなか使う機会に恵まれませんでしたが、今回お客様が大変気に入ってくださって陽の目を見ることが出来ました。
問屋さん曰く、長野県中信地方では初めての施工ということで、僕も初めて扱うので施工方法も悩みながら必死でした。

乾式工法なので、なれれば施工時間も短く出来ると思います。
「シェルフレーム」 という構造体となる陶磁器質陶板に 「フォームコア」 という多孔質セラミック層。保水力に優れ、植物の養生と育成にも適した特性を備えています。
そこに乾燥や寒さにも強く育てやすいスナゴケを生育させた状態で届けてくれます。

下地レールに陶板を引掛け専用の金具で固定するだけなので、下地さえしっかり作れば施工はいたって簡単です。

c0112447_210411.jpg


下地のアルミ胴縁
c0112447_2111512.jpg


レールを据付、タイル施工中
c0112447_2123512.jpg

c0112447_2124766.jpg


完成写真。暗くなってしまったので写りが悪いですが。
c0112447_2134532.jpg

c0112447_21411.jpg


この後、大工さんに裏を板塀で張ってもらいます。
和室の中から見ると緑のキャンパスがとても綺麗です。
これからヤマモミジを植栽する予定なので、仕上がりがとても楽しみ。
乞う、ご期待を!
[PR]

by sanrakugarden | 2009-02-10 21:09 | 仕事日記 | Comments(0)