2017年 10月 28日
松本市で進めていた庭木の手入れが完了しました。 調子を崩した松の樹木診断からご依頼をいただき、松の手入れ、お庭全体の手入れ・管理をお任せいただきました。 思い切って庭師を変えることは、今までの習慣的に行ってきた管理を抜本的に見直す良い機会になると思います。(私たちも習慣的にならないように気をつけなくてはなりません・・・) ![]() ![]() ![]() 高くなりすぎた段作りのヒノキですが、頭を落として、玉作りの刈り込み仕立てだった剪定を、透かし剪定にしています。 自然樹形に戻すことで、毎年行なっていた刈り込みを2、3年に1回で済むように手入れ方法を変えました。 頭を落とすことで高いところも木に登って手入れすることが出来るようになったので大幅な時間短縮が出来ます。 別の角度から剪定前 剪定後 木に登ったり、脚立で手入れ出来るようになったので大幅な時間短縮が出来ました。 玉の数を減らしたため半分くらいの時間で手入れが出来るようになりました。 一生懸命、ご先祖様から受け継いだお住まいや木々を守っておられるお施主さん。 時代や生活様式に合わせて、お庭も管理・手入れをしやすくしながら、守っていきやすい管理方法を選択していくことも大事なことだと思います。 人と植物の間に立って、両方が良くなるように提案したいと思います。 ■
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by sanrakugarden
| 2017-10-28 16:54
| 庭木手入
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2017年 10月 19日
松本市で秋の庭木剪定が本格的に始動し始めました。 10月も半ばを過ぎて、ここのところ雨ばかり・・・ かなり追い込まれてきました。 寒さを控えて、まずは調子の悪い木があるお庭、常緑樹の多いお庭を優先的に回っていくことになります。 まずは赤松の手入れです。 そして2年目の秋の今年手入れをさせていただいています。 当代の奥さまがお嫁に来られた時にお義母さまから「この松だけは大事にしていってね」と伝えられたとのことです。 そして先代のお義母さまも、先先代のお義母さまから「この松を大事にするようにと」伝えられたとのこと。 そうして先祖代々、大事に育てて来られた赤松の木です。
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by sanrakugarden
| 2017-10-19 10:19
| 庭木手入
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2017年 04月 08日
4月7日、8日と長野県樹木医会主催「松の菌根菌治療の現場報告と治療の実際」という講習会に参加してきました。 講師は大阪工業大学客員教授で菌類と植物の共生関係の研究では第一人者の小川 眞先生と元樹木医会京都支部支部長で天橋立のマツ樹勢回復にご尽力されてきた伊藤 武先生です。 樹木医先輩諸氏、研究者、研究所など、多くの方のご尽力により講習会が開催されていることに感謝しました。 先輩諸氏がおしみなく培って来られた技術や知識を後輩に伝授される姿に感銘を受けました。 受け継いだ技術を更に発展させていきたいと思います。 ■
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by sanrakugarden
| 2017-04-08 22:48
| 樹木医
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2017年 01月 30日
1月28日土曜日、長野市で行われた長野県弁護士会主催 環境シンポジウム「農薬と健康被害を考える」〜子供の健やかな発達のために〜に参加してきました。 ![]() 消毒・農薬に頼らずに虫害や病気から樹木を守るということは、自然の中の植物ならいざ知らず、人が管理しなければ維持することが出来ない庭園樹では至難のわざです。毎日の業務として行っていてその難しさは痛感しています。 しかしこの農薬の恐ろしさを知ってしまうと、使い続けていくことは出来ません。 浸透性で洗い流すことが出来ず果物・野菜の内部へ浸透。 昆虫や人の神経伝達を撹乱する。 様々な住宅建材に使用されている。 市販の殺虫剤に多用されている。 残効性が高い。 特に子供への病気や障害を引き起こす 小さなお子さんを持つお父さん・お母さん。 虫が嫌いで殺虫剤を家の内外で使われるお母さん。 ガーデニングや家庭菜園で消毒をされる愛好家の皆さん。 消毒することを日常の業務にされている庭師さん・樹木医さん。 家族の安全を守るための家を建てる設計士さん・大工さん。 今からでも出来ることはたくさんあります。 少しでも関心を持っていただいたらご覧になってみてください。 ■
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by sanrakugarden
| 2017-01-30 18:50
| 樹木医
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2017年 01月 27日
こんな寒い時期ですが、症状が進む虫害があります。 樹木にとって最も被害の大きいテッポウムシ(カミキリムシの幼虫です) 昨年初夏から盛夏に樹皮に傷をつけて産み付けられた卵から孵化した幼虫が樹体内を食い荒らします。 形成層を食害された樹木は通道を阻害されて枯死することも珍しくありません。 木材の断熱性能はかなりの性能とのこと。 木屑の出かたを見ると冬でも食い荒らしているようです。 幼虫は5月中旬くらいに蛹になるまで食害を続けますが、秋から冬にかけて草花が枯れて木屑が排出されているか? 根元が確認しやすいこの時期は駆除のチャンスです。 また、少しでも幼虫が小さいうちならば、食害による被害も少ないため、少しでも発見が早いと木が助かる可能性が高まります。 ダンボールや金網を根元に巻いたり、効果の長い殺虫剤を根元に散布して予防、防虫をしたりいろいろ試しましたが 一番効果があるのが、木屑が出ている木の排出口を見つけ、スプレーをすることです。 スプレーして見てください。 対応が難しい場合はお声をかけていただければ、処置にお伺いいたします。 早めの対応が大事です。 どうぞよろしくお願いします。 ■
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by sanrakugarden
| 2017-01-27 17:11
| 樹木医
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2016年 09月 24日
倒木の恐れのあるエンジュの大木。 大事がなかった。それだけが救いです。 木を植える時の未来を想っての仕事とは違い、いつもこれでよかったのか?と問いかけることになります。 この経験から学んだことを次の仕事に生かしていこう。 ■
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by sanrakugarden
| 2016-09-24 18:53
| 樹木医
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2016年 09月 23日
松本市内某所。 降り続く雨の中、エンジュの大木が傾いているというご相談を受けて、危険木判定に伺いました。 80代のおじいさんが物心つく頃にはすでに大木だったとのことです。 風が吹いたり、これ以上もたれかかると、いつ建物が壊れてもおかしくありません。 急遽段取りをとって伐採することになりました。 各方面の予定をなんとか調整しても伐採は早くても明日24日の午後。 そこでワイヤーを張ってこれ以上倒れないための緊急措置をとってあります。 明日の伐採まで大きな事故になりませんように。 ■
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by sanrakugarden
| 2016-09-23 18:02
| 樹木医
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2016年 06月 23日
毎年毎年、広がってしまっている松食い虫の被害。 市街地近くの里山でも、緑色の山肌の中にぽつぽつと茶色く枯れてしまった松の木が目立ちます。 松本市ではこの4月より新しく、松くい虫の被害防除の補助金制度が受けられるようになったようです。 貴重な松を守るため、被害防除の施術費用の一部を補助してもらえる制度です。 松くい虫とは、マツノザイセンチュウと呼ばれる小さな線虫が引き起こす、松の伝染病のこと。 マツノザイセンチュウ(線虫)は、自分自身では木から木へと移動ができませんが、健全なマツの枝の樹皮を食べるマツノマダラカマキリ(カミキリムシ)の体内に入り、新たな松の樹体内へと移動します。 樹体内に侵入したマツノザイセンチュウは松のヤニを運ぶ樹脂道を移動しながら爆発的な増殖を果たし、水を運ぶ仮導管に障害をもたらすため根から吸い上げる水が葉に供給するのを妨げ水不足となり枯死する病気です。 この松枯れを予防したり、被害を拡大させないようにするためには、樹間注入や伐倒駆除といった少し特殊な施術が必要となってしまいます。 長い年月、手をかけて大切に育てられてきた松がお庭に植わっていらっしゃしゃる方も多いと思います。大きく立派な松の木が、茶色くなってしまうのは本当に悲しいものです。 庭の松の木の様子がおかしいけれど、どうしたらいいかわからない。 大切な松が枯れないように見て欲しい。 そんな松のお悩みがありましたら、 松保護士がお伺いし、樹木を診断・施術いたします。お気軽にご相談ください。 また、松本市では、市指定の保存樹にも補助が始まるようです。 長い年月を生きている立派な保存樹は、その大きさゆえに枯葉や枝張りなど、管理にもお悩みや維持費など、お困りのことも多いことだと思います。 神社や歴史的な建造物などでも出会いますが、長い間世界を見てきた大きな木というのは、安らぎを感じたり、気持ちを落ち着かせてくれたり、とても力をくれるものだと思います。 そんな場所がこれからも変わらず、町の中にあればいいなと思います。 木はたとえ一本植えるだけでも、一本無くなるだけでも、その場の雰囲気をがらっと変える不思議な力を持っています。 そんな身近にある木を守ろうという動きがとても嬉しく感じます。 ぜひこの機会に、お庭にある木の様子を見てあげてください。 もしかしたら、小さな花を咲かせているかもしてません。 松本市 松くい虫被害防除事業補助金について https://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/ringyo/osirase/matukuimusi-higai-bojyo.html 三村 ■
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by sanrakugarden
| 2016-06-23 18:39
| 樹木医
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2016年 05月 23日
5月も中旬になって、庭木の手入れが始まっています。 百瀬家庭園、赤松の芽摘み ![]() ![]() 写真上部が完了。下枝が作業前の状態です。 懸案だったカイヅカイブキの大木にも手をかけ始めました。 ![]() 足がすくむ、てっぺんからの景色は ![]() 松本平一望です。電柱なんてはるか下。 マツノザイセンチュウの防除消毒も今年は自然界の動きに合わせて早めのスタートです。 ![]() 例年2回の散布のところ、今年に限っては3回散布の予定です。 ■
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by sanrakugarden
| 2016-05-23 19:01
| 庭木手入
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2015年 11月 14日
このところ中信地区を主に取り上げる新聞では松枯れ(マツノザイセンチュウ病)を報じる記事が頻繁に出ています。 ![]() 松本市内の民有林の被害は5年前の8倍に当たる6604立方メートルに急増しているそうです。 松本市・安曇野市では耕地林務課でマツノザイセンチュウが原因か?県の協力を得て診断をしてくれます。 松枯れ(マツノザイセンチュウ病)が原因で松が枯れ始めているのか?その判断は簡単です。 正式にはDNA判定をしないと正確には分かりませんが、まだ葉が緑の残っている松の枝の一部を切ったり、幹に傷をつけて松ヤニが出てこなければまず間違いなくマツノザイセンチュウ病です。 大事にされている松の調子が悪いと心配されて市役所に相談されたうち、松枯れではないけど、明らかに調子が悪く原因が分からない木についてご相談を受ける機会も増えています。 ![]() 先日は3件の松の診断に伺いました。 ![]() 松枯れ(マツノザイセンチュウ病)の拡大には人間の活動も大きく影響していますが、多くの木々が具合を悪くする原因の多くも人為的なものが多いのが事実です。 ![]() 今回診断した3本の松も原因は庭師による強剪定や樹勢を考慮しない剪定時期、除草剤の散布・樹幹注入剤による薬害の影響が考えられます。 日々植物の育成・管理に携わる我々でも、不思議なこと分からないことばかりの植物のこと。ましてや一般の方にはもっと分からないことだらけだと思います。 業界として改善していかなくてはならないことがたくさんありますが、まずはお問い合わせいただいた大事な木々のご心配に少しでも早くご相談に乗れればと思って駆けつけています。 お気軽にお問い合わせください。 ■
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by sanrakugarden
| 2015-11-14 08:19
| 樹木医
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